基本情報
中国のインターネット回線事情
中国はインターネット利用ユーザーの急拡大に伴い、「通信速度不安定」が原因のネットワーク障害が常時発生し、インターネットを利用する法人企業ビジネスの大きな阻害要因となっております。 2015年3月にネット高速化に3年で21兆元規模の投資を決定し、通信速度が途上国並みである状態をブロードバンド先進国目指して改善するとし、国内向けのインフラ整備を含むブロードバンド改革を打ち出しましたが、日中間を含む国際間バックボーンネットワーク等の改善は含まれておりませんでした。 国内設置サーバに対してはそれなりの速度が保たれ、「国内事情の特殊性」を極力排除する対策をとる事で改善されてきていますが、国際間バックボーンネットワークを経由する、 海外設置サーバへのアクセスは障害が多発し原因が複雑化しております。また、検閲・規制システムが明確化された「サイバーセキュリティ法案」で法制化されつつあり、中国独特の問題点が存在しております。中国国内事情の特殊性
- 2大接続事業者(China Telecom/China Netcom)の「接続権限」争いによる影響で、通信回線が両社間に跨るケースでネットワーク障害が定期的に発生する。一般的に「南北問題」と言われます。
※二大接続事業者とは1)China Netcom(中国网通)、2)China Telecom(中国電信/上海電信)です。
- 通信規制・検閲規制によりブロックされるWEBサイトは、アプリケション単位で絞込みをかける事例が散見されます。
- 労働節・国慶節等長期休暇前後に人為的統制による利用制限が行われています。
中国のドメインについて
中国国内ではCNNIC (China Internet Network Information Center)がドメインを管理しており、中国国内の指定レジストラ等でCNドメイン(cn、com.cn)が発行されています。 ドメイン申請は中国国内法人のみに申請資格が許可されていますので、国外法人が現地法人を設立される際などWEBサイトやメールアドレスを利用される場合に中国現地に正規の法人があるというステータスとして主に利用されており、企業運営におけるブランディングに非常に有効な資産となります。ICPサイト登録とは?
中国国内では情報管理統制の一環としてWEBサイトを公開する際に必ず届け出を出す必要があり、取得したICPサイト登録情報を必ずWEBサイトに掲載する義務があります(参考法令:「互聯網信息管理方法」、「中華人民共和国信息産業部第33号令」、「非経営性互聯網信息服務備案管理方法」)。 また、通信監理局が指定したISP(internet Service Provider) 資格を持ったホスティング業者にて、ICPサイト登録情報(internet Contents Provider license)を管理することになっています。ICPサイト登録時の注意事項
- 登録お手続きは弊社ホスティングサービスを利用されるユーザーに限ります。
- 登録お手続きには中国国内現地法人の会社登記資料や法人代表者の身分証明書が必要です。
- 登録お手続きにはICPサイト登録責任者になるご担当者の写真撮影が必要です。
- ICPサイト登録責任者になるご担当者は中国人をお薦め致します(外国人の申請は削除される可能性があります)。
- 登録後も当局により具備検査が不定期で実施され、必要資料を求められる場合があります。
- 会社登記が済んでいないお客様は、資料が揃った上で初めて登録お手続きが可能となります。
中国・日本間におけるメール利用について
中国内設置サーバと海外設置サーバの違いで種々トラブルが発生します。中国内での電子メールのご利用には、中国内に設置されたメールサーバのご利用を推奨致します。海外設置のメールサーバから受信されるPOP(受信)通信に対し、制限、あるいはセッション切断が頻繁に散見されるなど種々トラブルの原因となっています。
企業活動において電子メール/ホームページ公開は必要不可欠なツールとなりましたが、 「通信速度不安定」が原因のネットワーク障害等、中国でのインターネット利用は多くのトラブル要因を抱えております。 A.T.WORKSでは、日中間及び中国南北間の通信に対し独自システムを構築し中国特有の問題を解決。 ストレス無くメール送受信が出来る快適なホスティングサービスを提供しております。